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帰郷

父のお墓参りに実家のある徳島に行って参りました。今回の帰省には、「私の亡き父が、心から愛した我が息子が、渡米前(アメリカの大学進学の為)に墓前で父にご挨拶する」という大きな目的がありました。タイトなスケジュールの為、一泊しか出来ませんでしたが、故郷徳島をほんの少しご紹介します。

到着後すぐに向かったのは徳島県の南部に位置する「たいの浜」。大変綺麗なビーチで地元は勿論県内外から海水浴客が訪れます。私は今の今まで「たいの浜」は「鯛の浜」だと信じて疑わなかったのですが、実際は「田井の浜」。
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透明度の高い遠浅の海、定期的にやってくる波・・・ブギーボードを十分堪能し、子供4人(写真左より、息子・娘・姪#1・姪#2)と楽しいビーチでの一日となりました。私の両親は「孫 命!」の親バカならぬ、ジージ馬鹿(父は3年前に他界しましたが)・バーバ馬鹿。でもその両親のお陰で4人の孫達は小さい時から夏休みやお正月休みを共に過ごし、父亡き今もとても仲良し!「大切なのは物より想い出」がモットーの父から受け継いだ何世代経ても輝き続ける「宝」。そしてこの美しい海の中で遊びながら娘が一言「ジージの為に徳島に帰って来て、皆でこんな綺麗な海にいるのに肝心のジージは一体どこにいるの!?」 大丈夫、ジージは皆の心の中に生き続けています。
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翌日 朝一番にお寺の御僧侶が父の盆供養にきてくださるということで、仏前にお祀えするものを、母の指導のもと、早朝から作りました。左上より、煮物・酢の物・和え物・ご飯・汁物…ご飯をこのように綺麗に丸く盛り上げるのには相当な気合いとテクニックが必要です(笑)お経を唱えて下さる間に、数珠を片手に焼香する子供達の姿は本当に微笑ましい。先祖を大切にする気持ちを生涯忘れずにいて欲しいと願います。
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父のお墓参りをした後には子供達が大好きな「滝の焼き餅」が待っています。これが言葉では表現出来ないくらい美味しい!米の粉を使った餅とあんこが絶妙なハーモニーを醸し出します。徳島空港のお土産店でも売られていますが、焼きたてのお餅の味は特別です。子供達は徳島に帰る度に「焼き餅にいこう!」と言い、お店にうかがうとオーナー夫人に「いつも有難うございます!」と常連客扱いしていただくほどです。
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お店の裏庭には小説「眉山」にも登場する白糸の滝があります。この滝を楽しみながらこの焼き餅をいただくので「滝の焼き餅」と言う名前がついています。天正13年に阿波藩蜂須賀蓬庵家政公が阿波25万石の国主として徳島城を築いた時のお祝い品として献上嘉納されてから藩主の御用菓子となったという歴史あるものです。緑色をしたものは生地に抹茶が練り込んであります。
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実家に戻っても和菓子モードが止まらぬ娘と従姉妹達は団子粉を練って団子を作り、きな粉をまぶして自家製きな粉団子を頬張っていました。それにしても凄い食欲!
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あっという間に過ぎてしまった一泊二日「徳島里帰り」、「孫 命!」だった父も束の間の、孫達との夏休みを満喫してくれたことでしょう。
by lifestyle-naomi | 2007-08-10 23:22 | PRIVATE